「限定・一卵生の双子フェチの私。」

私、ずっと自分が双子フェチだと思ってました。
でも、何年か前に判ったんです。
私は一卵生、同一の遺伝子が好きなのだと。
だから、言い直すべきですよね。
私は一卵生、つまり、遺伝的にクローンが好きなのだと。
 
今の世の中、多胎児は増えた。
でも、それは、「人工受精」「排卵誘発剤」のせいだ。
「排卵誘発剤」を使えば、カンタンに双子が作れる。
「排卵誘発剤」は、女性の卵子を一度に数個排卵することによって、
受精率を高めようというもので。
一度に複数の卵子を使う「人工受精」もそう。
決して一卵生の双子ではない。
 
なんたって、卵子が違えば精子も違う。
遺伝的には、普通の兄弟に近い。
もし、一卵生の双子を人為的に作ろうとすれば、
それはクローニングに他ならない。
 
それを知った時、私は判ったんです。
ああ。私の好きな双子って、一卵生に限るんだなって。
 
 
私がはじめて双子ものを読んだのは、というか、はまったのは、
小学の時、ある雑誌の「男女の双子もの」のマンガだったと思います。
後継ぎの欲しい祖父のところへ、他に将来の夢がある弟の代わりで、
姉が、弟のふりをして、弟の名前で行く。そんな話です。
コミックス化さえされませんでしたが、当時、好きでした。
何年か後、見かえして、あまりのちゃちさに全て処分しましたが。
 
 
男女の双子について、日本でのマンガでの物語としてのはしりは、
故・手塚治虫氏の『双子の騎士』(旧作『リボンの騎士』の続編)だと思うんです。
さらわれた兄王子の代わりに、一日の半分を兄王子としてふるまい、
残りの半分は、王女として生きていく妹姫。
 
でも、それを知ったのは、ずいぶんあとの話です。
 
中学の時、『七つの黄金卿』を古本で読んで、かなりはまりましたが、この作品は、未完です。
 
 
男女の双子で、一卵生は(人間では)ありえません。
なんせ、染色体が1つしか違わない(いわゆる性染色体というやつですね。)のは、ありえない。
必ず二卵生である。(性的な障害があれば、例外かも知れませんが。)
そのへん知った時、私にとって、男女の双子って、急速に冷めていきました。
 
 
だから判っちゃったんです。
私は一卵生双子フェチなんだって。 
いくら、男女のそっくりさんの双子をマンガで見ても、
いくら運命がどうかっていっても、
前ほど惹かれません。
(きょうだいものとしてはまることはあるけどね。)
(『月の子』は例外。あれはそもそも男女の双子ではなく、
  中性+女性の双子(三つ子)だし、性転換するし、
  それを納得されるつくりだし。)
 
 
そんなこんなで、双子ものをさがしつつ、味にうるさくなってしまったが故に、
なかなか気に入ったものを見つけられない。
 
むしろ今はやりのコピー人間ブーム、クローン人間ブームのほうが、
気にかかっているのかも知れません。
 
清水玲子の『輝夜姫』は、ドナー7人&由がクローン関係なんで、
美味しすぎますね。関係もつれまくるし。
『月の子』やそれ以前の作品からはまってましてけど。
 
 
メディアでは、「マナカナ」ちゃんかわいい。
あれこそ双子の神秘ですね。
メディアで1人で2役とかは、かなり興ざめなんですよ。
『世界仰天ニュース』とかがましですね。(たとえ再現でも。)
 
こういう私が双子フェチというのは失礼ですよね。
私は、『限定・一卵生の双子フェチ』です。

(2003.7/23)